ソフトウェアアーキテクチャ博物館AtMuseum 解法パターン解説


BOSS-STS構造

説明

上位モジュール(BOSS)が、源泉モジュール(S)、変換モジュール(T)、吸収モジュール(S)に指示を出す設計構造です。

 

STSの、

最初のSは、Sourceの略で、何らかのデータの源泉(センサー読取など)であり、

中央のTは,Transformの略で、データの意味を変換する役割、

最後のSは、Sinkの略で、何らかのデータが沈んでいく(アクチュエータ制御など)

という構造を表しています。

 

このSTS構造にすることで、センサーが変わったら源泉モジュール(Source)だけの変更で済み、

アプリ機能が変わったら、上位モジュール(Boss)だけを変えればよい、

ということで、変更の影響範囲を局所化することができます。

 

入力モジュールと出力モジュールを分離する「IO分離」も、同じ考え方です。

 

データの流れは「求心・遠心」となます。

HWに近い下位層から、意味付けデータとなり、上位に伝わり(求心)

上位から、徐々にHWの制御データになって、下位に伝わる。(遠心)