ソフトウェアアーキテクチャ博物館AtMuseum 解法パターン解説


上位スケジューラ

説明

タイミング合わせは上位で行う。処理内部のdelayでアナログ的な調整をしない。
「上位でタイミングを作る」(内部処理で遅延や分周などをしない)

 

アーキテクチャ設計の「動的ビュー」として、タスクやスレッドの構造図を作成して、上位で状態遷移(同期的なタイミング設計)する仕組みをお勧めします。

 

関連する設計原則として、

「上位トランジション」がある。

状態遷移設計は、
「上位で状態を遷移させる」(内部の条件判断で遷移先を決めない)

別タスクに指示を出した後で、別タスクの状態が変わるまで遅延(delay)して待つ。という設計は「アナログ的な同期合わせ」で、不具合の原因になります。

 

自タスクで状態遷移設計をして、別タスクからの処理完了イベントなどを待つ設計を推奨します。これが「デジタル的な同期合わせ」の設計です。