ソフトウェアアーキテクチャ博物館AtMuseum 解法パターン解説


静動分離

説明

静的な論理モジュールと動的な実行モジュールの両面で設計し、一貫性が取れていること。

アーキテクチャ設計においては、静的ビューと動的ビューという2つビューで構造化します。

静的ビューは、問題ドメインの名称を持つモジュール構造です。

 機能性/保守性/移植性という品質特性に寄与します。

 機能ビューとも呼ぶこともあります。

動的ビューは、タスクや制御スレッドというソフトウェア実行のための構造です。

 信頼性/使用性/効率性という品質特性に寄与します。

 実行ビューと呼ぶこともあります。

 UMLでの「振る舞い」とは異なります。例えば、UMLでのクラス図の振る舞い(コミュニケーションズやシーケンス図)は、静的なビューのモデルです。

ポイント

静的構造ファーストで設計し、静的ビューのモジュールを動的な実行スレッドに割り当てることを推奨します。周期起動の処理単位やイベント駆動の処理単位に括ったものが、動的構造の実行ブロック(タスクやスレッド)になります。