間接コールをつないで、構造を図面化する機能をリリースしました。
■間接コールを図面化する
この度、間接コールをつないで、構造図を出力する機能をリリースいたしました。組込みシステムでは、(1)UIでのコールバック関数、(2)ランタイム時の関数ポインタによる実行関数の切り替え、(3)状態遷移メカニズムのフレームワーク化、といった用途で、間接コールがよく使われています。間接コールは、設計はエレガントになるのですが、ソースコードでは呼び出し関係が見えなくなって、理解が困難になってしまいます。間接コールを、構造図でつなぐことで、見えなくなってしまう設計情報を、図面化することができます。
■設計構造を伝え、ソースコードの劣化を防止する
特徴といたしましては、間接コールを、ソースコードから自動解析するのではなく、呼び出し関係を手動で定義することで、構造を図面化することです。AtScopeの上手な使い方は、ソースコードを解析した図面のスナップショットを出力することではありません。出力した依存関係を、アーキテクチャの形に再配置することで、設計意図を伝達することと、配置を維持して、設計違反を検出することが主な用途です。従いまして、自動解析に重点を置くのではなく、手入力で呼出元と呼出先を指定する方式を採用しています。そして、設計構造を伝えること、ソースコードがその設計構造を守っているかを検出すること、を主目的としています。