オブジェクト指向モデリング

概要
本講座は、既存のC言語のソースコードから、オブジェクト指向の設計要素であるクラスを理解します。
その上で、オブジェクト指向の開発プロセスを演習を通じて一通り学習します。
また、組込みシステム特有の、並行性の設計タスク分割という動的設計も行います。設計品質の基本を理解することで、モデルのレビューが可能となります。
また、少人数によるレビューを行うことで、チーム開発も体験します。
コース詳細
到達目標 本コース修了後、次の事項ができることを目標としています
1. 「本質を捉えた抽象化」の意味を説明することができる
2. オブジェクト指向技法の基本的な手順を実施することができる
3. モデリングのメリットを理解し、設計品質の向上を意識した開発を行うことができる
4. チーム内でコミュニケーションをとり、設計品質を高めることができる
対象 ソフトウェア開発経験のある方。 「構造化モデリング」を修得済みの方が望ましい。
特徴 設計力、すなわち、上流工程での分析と設計のスキルを実践したい人にお勧めです。設計力を身につけることで、労働集約的なコード中心の開発から脱却し、よりエンジニアリング的な設計中心の開発への移行が可能となります。
以下のような課題を感じている方に、特にお勧めです
1. 大規模化するソフトウェアを工学的に対処したい
・ プラットフォーム化しているが、コードの依存性が強い
・ 従来のタスク設計の考えが主流で、開発が力技になる
2. 無理なく、抵抗なく、現場にオブジェクト指向設計のノウハウを導入したい
3. 組込みソフトウェアをマネジメントしたい(管理単位や再利用単位を明確にしたい)
演習形式 個人演習:紙とペンによる図面の筆記
その結果をチーム内でレビューします
内容 【1日目】
1. はじめに
2. クラスとは
  C言語でのクラス、C++でのクラス
3. ドメイン分割(演習付)
  全体を俯瞰するアーキテクチャ設計
4.要求モデリング(演習付)
  アクターにとっての価値
5.分析モデリング(演習付)
  クラスの責務設計
【2日目】
5.. 分析モデリング(続き)
6. 設計モデリング(演習付)
  インスタンスのライフタイム設計
7. プログラミング
  ソースコード例
   ・クラスの責務と関連
   ・状態遷移
   ・生成と消滅(メモリ暴走とメモリリークを予防する)
8. 動的設計(演習付)
  クラスをタスクへ割り当て
9.まとめ(演習付)
  レビューで品質を作りこむ
場所 オープン:新横浜会場
オンサイト:ご指定の場所
オンライン:zoom と miro を使います
定員 12名
時間 6時間 (オープンセミナーの場合は10:00~17:00)