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事例集
事例集1:精密機器の開発におけるアーキテクト活動
2011年10月 パーソナル機器メーカー
対 象
デジタルカメラ
状 況
新機能追加や不具合検討に多くの人がかかわるようになってきた
画素数や画質処理が増加し、だんだんと処理速度が遅くなってきた
課 題
人に依存しすぎない組織としての開発力を強化したい
新機能の組込み・改修が素早くできるようにしたい
新LSI:デュアルコアプロセッサを活かした設計をしたい
施行内容
アーキテクトチームと改善チームを結成
・リファクタリング・部品化推進
アーキテクチャ文書により「目論見」共有
・静的構造と動的構造から並行性を検討
・大きいモジュールから分離させ再設計
・グレイボックステストで際どい部分を測定
結 果
アーキテクチャ文書:目的と役割が明確になった
グレイボックステスト:確実に状況が把握できるようになり、それが継続するようになった
いろいろな視点から設計を見るようになった
事例集2:オブジェクト指向設計を使わないC言語でできる部品化モデリング
2010年8月 オフィス機器メーカー
対 象
プリンタ
課 題
確実な長期保守(属人性が高いため、保守が人に依存する)
派生開発商品の多さ(お客様のご要望にもっと早く応えたい)
目 標
ソフトウェア部品を作ることで、部品の共通化で属人性を下げ、派生開発を素早く実施する
その手段としてモデリングとMDDを使い、再生利用可能な部品を作成、設計した通りにコードを自動生成する
施行内容
モデリングを全面適応する
部品を見える化し、良い部品を作り上げる
MDDは部分適用して評価
モデルとコードの一貫性を保つ開発方法の評価
結 果
コンポーネント化率が40%→90%に改善
MDDによる実装に技術的な問題なし
モデルを見ると実装を早く思い出せる
固定変動を図面で把握できる
第3者でも図面を見て議論できる
事例集3:部品化して生産性と品質を向上
2010年8月 車載機器メーカー
対 象
車載装置
問題点
属人性が高い。担当者個人に負うことが大きく、進捗・問題点が見えない
ソースコードが大きくなってしまった
経年変化によるソフトウェアの劣化
仕様の追加・変更を繰り返してソースコードが肥大化し見通しが悪くなる
問題個所を見つけることが困難、発生頻度が少ない問題は特に困難
施行内容
リファクタリングし、もともとあるソースコードを管理しやすい単位に分割する
データ中心の分割
コンポーネント化/パッケージ化
結 果
他の人に仕事を頼めるようになった(属人性の排除)
責務を7つのパッケージに分割することにより見るべき場所の見当がつくようになった
仕様の追加、テスト等の開発作業は分担できるようになった
仕事量・進捗を把握できるようになった(見える化)
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